キャリアコーチングのやり方とは?受け方・流れ・上手に活用するための3つのコツを徹底解説
キャリアコーチングに興味はあるものの、「実際にどうやって受けるのかイメージが湧かない」「セッションで何をするのかがわからない」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、キャリアコーチングの受け方・セッションの具体的な流れ・事前に準備しておくべきことなどを解説します。
「受けてみたいけれど、最初の一歩を踏み出せない」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
キャリアコーチングのやり方(受け方)の流れ

キャリアコーチングは、①無料カウンセリング→②契約→③セッション→④卒業の4ステップで進みます。
なお、現在はオンラインで完結するサービスが主流であり、全国どこからでも受けられる環境が整っているでしょう。
各ステップでやることを以下のとおりです。
- 無料カウンセリング
- サービスに申し込み・契約
- セッション
- 卒業・アフターフォロー
①無料カウンセリング
ほとんどのキャリアコーチングサービスが、契約前に無料カウンセリングを提供しています。
無料カウンセリングの主な目的は、サービス内容とコーチとの相性を確認し、疑問や不安を解消することです。
所要時間の目安は30〜60分程度で、Zoom・Google Meetなどを使ったオンライン形式が一般的でしょう。
なお、1社だけで決めるのではなく、2〜3社の無料カウンセリングを受けてから比較するのがおすすめです。
複数社を比較することで、コーチとの相性・料金・サポート内容の違いを実感しながら自分に合ったサービスを選べます。
無料カウンセリングで確認しておくべきポイントは以下のとおりです。
- コーチの経歴・保有資格(国家資格キャリアコンサルタント・ICF認定コーチ等)
- サービス内容と自分との相性
- 料金の内訳と分割払いの可否
- 返金保証の有無と適用条件
「急かされるまま契約しない」という姿勢が大切です。納得いくまで質問し、比較検討してから決断しましょう。
②サービスに申し込み・契約
無料カウンセリングを受けた後に、契約するかどうかを判断します。
契約前には、以下の項目を必ず確認しましょう。
- 総額料金と支払い方法(一括払い・分割払い)
- 追加料金の有無(セッション延長・資料提供など)
- 解約条件と返金保証の適用範囲
初回セッション後に全額返金保証を設けているサービスも存在します。万が一合わないと感じたときのリスク軽減として、返金保証の有無は重要な判断軸です。
なお、無料カウンセリング当日に即決を急かされるケースがありますが、一度持ち帰って検討してもまったく問題ありません。
「今日中に決めないと特典がなくなる」といった形で急かしてくるサービスには、慎重に対応することが大切です。
③セッション
キャリアコーチングのメインとなるのがセッションです。
セッションの頻度は週1〜隔週が一般的で、1回あたりの時間は45〜90分程度です。
セッション内では、現状確認→自己分析→目標設定→アクションプラン設計という流れで進みます。
また、セッション外でもLINEチャットや課題フィードバックのサポートを提供しているサービスもあります。
セッションを有効活用するためには、事前に「今日話したいテーマ」を整理して臨むことが効果的です。
セッション中はメモを取りながら受けることで、コーチからの問いかけ・気づきを後から振り返りやすくなります。
④卒業・アフターフォロー
キャリアコーチングは、契約したセッション回数・期間が満了すると卒業となります。
卒業時には振り返りと成果確認のセッションを行うサービスが多く、自分の変化や成長を整理できるでしょう。
なお、卒業後のフォロー体制はサービスによって異なります。
追加でプランに加入できるサービスもあれば、最初のコースにアフターフォローが含まれているサービスもあります。
契約前の段階で卒業後のサポート内容も確認しておくと、より長期的な視点でサービスを比較できるでしょう。
キャリアコーチングのセッションでやる7つのこと
キャリアコーチングのセッションでは、現状分析→自己分析→目標設定→アクションプラン設計を行い、転職を希望する場合は条件の確認・選考対策までサポートします。
セッションの内容はサービスによって異なりますが、多くのサービスでやることには、以下のようなものがあります。
- 現状分析
- 自己分析
- 目標設定
- アクションプラン設計
- 転職の軸作り
- 選考対策
- 内定後のサポート
①現状分析:今の自分の立ち位置を把握する
キャリアコーチングのセッションでは、まず現状分析から始まります。
現職での状況・悩み・不満・やりがいを言語化し、今の自分がどういう状態にあるかを整理するのが一般的です。
「何が嫌なのか」「何が好きなのか」「何に疲弊しているのか」を明確にしていきます。
自分一人で考えているだけでは、感情と事実が混在して整理しにくくなりがちです。
また、コーチからの問いかけを通じて、自分では気づいていなかった現状の課題や感情のパターンが見えてくることがあります。
コーチとの対話により、「なんとなく仕事がつらい」という漠然とした感覚を、「業務内容よりも人間関係が原因だった」というように具体化できるでしょう。
②自己分析:強み・価値観・やりたいことを明確にする
キャリアコーチングの中核となる取り組みが、自己分析です。
過去の経験・成功体験・失敗体験を深掘りし、自分の強みを言語化していきます。
また、「何を大切にして働きたいか」という価値観の整理も行います。
コーチが問いかけ形式で引き出してくれるため、自分一人で行う自己分析よりも深く掘り下げられるでしょう。
「自分では凡庸だと思っていた経験が、実は特定の環境では大きな強みだった」という気づきが得られることも少なくありません。
言語化された強みは、後の転職活動における自己PRや面接でもそのまま活用できます。
③目標設定:理想のキャリアの方向性を決める
自己分析の結果をもとに、キャリアコーチングでは目指すキャリアの方向性を言語化していきます。
転職・現職継続・副業・独立など、転職以外の選択肢も含めて幅広く検討します。
「何年後にどういう状態になっていたいか」という中長期視点での目標設定が、ここでのポイントです。
最初から完璧な目標を設定する必要はありません。セッションを重ねながら目標をブラッシュアップしていくのが一般的なやり方です。
キャリアコーチングでは「なりたい姿」よりも「大切にしたいこと」「避けたいこと」を先に整理する場合が多く、そこから自然と方向性が見えてきます。
また、方向性が定まることで、日々の業務への取り組み方・転職活動の軸も変わってくるでしょう。
④アクションプラン設計:目標に向けた具体的な行動を決める
目標が定まったら、キャリアコーチングでは目標を達成するための具体的なアクションプランを設計します。
転職を選択した場合の行動計画は、志望業界・職種の絞り込み、書類作成・面接対策のスケジュール立案などです。
転職しない場合の行動計画は、社内異動の検討・スキルアップや資格取得・副業の開始などが挙げられます。
また、アクションプランは大きな目標を小さなステップに分解し、次回のセッションまでに取り組める行動目標として設定するのが一般的です。
コーチと一緒にアクションを決める仕組みは、「動けない」という状況を打破する助けになります。
実際に行動することで、次のセッションで新たな気づきが生まれ、毎回のキャリアコーチとの対話の質が高まっていきます。
⑤転職の軸作り:求人で重視する項目を決める
転職を希望する場合、キャリアコーチングでは転職軸に沿った求人条件を明確にしていきます。
会社名・職種名・年収だけで求人を選ぶと、入社後に自分の志向性と合わないことに気づくリスクがあるでしょう。
コーチと一緒に「どのような条件が自分の強み・やりがい・転職軸に合っているか」を判断していくことで、ミスマッチを防げます。
転職軸の例としては、「裁量を持って働けるか」「成長できる環境か」「チームの雰囲気が自分に合っているか」などが挙げられるでしょう。
なお、多くのキャリアコーチングサービスは求人紹介を行わないため、求人探し自体は自分で進めることになります。
また、転職エージェントとキャリアコーチングを併用し、「軸作りはキャリアコーチングで、求人紹介は転職エージェントで」と役割を分担するのが効果的な活用方法です。
⑥選考対策:書類添削・模擬面接などを行う
転職活動が具体化してきたら、キャリアコーチングでは選考対策のサポートも受けられます。
履歴書・職務経歴書の添削を通じて、自己分析で言語化した強みを応募書類に効果的に反映させる方法を磨いていけるでしょう。
模擬面接や想定問答の準備で、本番の選考に向けた実践的な対策を行います。
また、選考後には振り返りのセッションを行い、よかった点・改善点を整理して次の選考に活かすのが理想的です。
キャリアコーチングで鍛えた自己分析の内容は、面接での自己PRや志望動機の説明において大きな武器になります。
「自分の言葉で強みを語れる状態」をつくっておくことが、選考通過率の向上につながるでしょう。
⑦内定後のサポート:意思決定の支援や入社後の展望を共有する
内定を取得した後も、キャリアコーチングのサポートは続きます。
内定後に重要なのは、どの会社に入社するかという意思決定です。
コーチと一緒に転職軸と内定先の条件を照らし合わせ、後悔のない選択ができるようにすり合わせを行います。
なお、転職軸がブレたまま入社先を決めると、早期離職につながるリスクが高まります。
「年収が高いから」「有名企業だから」という理由だけで選ぶのではなく、自分が大切にしていることと合っているかを確認することが大切です。
入社後に成果を出すための準備や、入社後のフォローセッションを提供しているサービスもあります。
キャリアコーチングを上手に活用するためのコツ3選
キャリアコーチングを最大限に活用するためには、事前の準備と主体的な姿勢が重要です。
受ける前の準備と、受けている間の取り組み姿勢の両面が、コーチングの成果を左右するでしょう。
キャリアコーチングを上手に活用するためのコツは以下のとおりです。
- 事前に自分の悩みと目的を整理しておく
- 予算・期間・コーチの希望条件を決めておく
- 主体的な姿勢でセッションに臨む
①事前に自分の悩みと目的を整理しておく
キャリアコーチングを受け始める前に、自分の悩みと目的を整理しておくと、セッションを有効に活用できます。
コーチングで扱えるテーマの例は、「転職すべきか迷っている」「自分の強みがわからない」「キャリアプランを描きたい」「現職でどう成果を出すか悩んでいる」などです。
目的が曖昧なままでもキャリアコーチングは受けられますが、事前に整理しておくことでセッションの密度が大きく上がります。
「なぜ今コーチングを受けたいのか」「今どんなことに悩んでいるのか」を、無料カウンセリングやセッションの前に整理しておきましょう。
事前に自分の悩みと目的を整理しておくことで、コーチングの効果を実感しやすくなります。
②予算・期間・コーチの希望条件を決めておく
キャリアコーチングを始める前に、予算と期間の目安を持っておくとサービス選びがスムーズになります。
料金の目安は20〜70万円程度と幅があり、コースの内容によって異なるのが特徴です。
期間・セッション回数の目安は3ヶ月・5〜9回が主流ですが、短期・長期のプランを用意しているサービスもあります。
また、コーチへの希望条件(女性コーチ希望・HSP支援の経験あり・特定の業界出身者など)がある場合は、無料カウンセリング時に確認しておきましょう。
「何に一番お金を使うか」という優先順位を自分なりに決めておくと、複数社を比較する際の判断軸が明確になります。
③主体的な姿勢でセッションに臨む
キャリアコーチングは受け身の姿勢では効果が出にくいサービスです。
コーチはあくまで伴走者であり、答えを与えるのではなく、自分で考えて導き出すプロセスを支援してくれます。
そのため、以下のような主体的な姿勢を大事にして、セッションに取り組むのが望ましいでしょう。
- 毎回のセッション前に「今日話したいテーマ」を決めておく
- コーチの問いかけに正直に答える(良く見せようとしない)
- セッション後に気づきをメモして振り返る
- セッション間の課題・行動目標を実践する
- 「成果が出ない」と感じたら早めにコーチに相談する
キャリアコーチングで成果を得るためには、受講者自身の姿勢と行動量も大切です。
よくある質問
キャリアコーチングのやり方・受け方に関して寄せられるよくある質問に回答します。
キャリアコーチングの無料カウンセリングは1社で決めてもよいですか?
1社の無料カウンセリングだけで決めるのは、あまりおすすめできません。
サービスの内容・コーチとの相性によって、キャリアコーチングで得られる成果には大きな差が出るためです。
2〜3社の無料カウンセリングを受けてから比較することで、自分に合ったサービスを選べるでしょう。
ただし、サービスによっては無料カウンセリング当日に契約すると入会金が無料になる特典がある場合もあります。
その場合は、申し込む順番を意識することが重要です。当日契約が必要なサービスは最後に受けるようにすると、比較した上で決断できます。
キャリアコーチングは転職しなくても受けていいのか
転職を前提としないことが、キャリアコーチングの大きな特徴の一つです。
「転職するかどうか迷っている」「現職で成果を出したい」「中長期のキャリアプランを描きたい」という目的でも十分受けられます。
また、「転職するかどうか迷っている段階」でこそキャリアコーチングは有効で、その結論として「今は転職しない」に至るケースも多くあります。
転職エージェントとの違いはここにあり、転職を前提とせず中立的な立場でキャリアを一緒に考えてくれる点が、キャリアコーチング最大の価値です。
オンラインで受けられるのか
現在はオンラインで完結するサービスが主流となっており、Zoom・Google Meetなどのビデオ通話ツールで受けられます。
また、地方在住の方でも都市部のサービスを利用できるため、地域を問わず自分に合ったサービスを選べます。
移動時間がゼロになるため、在職中で忙しい方でもスケジュールを調整しやすいでしょう。
まとめ
キャリアコーチングは、大きく分類すると①無料カウンセリング→②契約→③セッション→④卒業の4ステップで進みます。
セッションでは現状分析・自己分析・目標設定・アクションプラン設計を中心に行い、転職を希望する場合は選考対策・内定後のサポートまで受けられます。
最大限に活用するためには、事前に悩みと目的を整理したうえで、主体的な姿勢でセッションに臨むことが重要です。
まずは気になるサービスの無料カウンセリングを2〜3社受けてみて、自分に合ったサービスとコーチを見つけるところから始めてみましょう。